大江戸徒然日記

大都会でありながら、未だに人情ある東京の下町生活をお伝えする江戸っ子若女将の日記です。

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週末は上野の寄席で初笑い

本日のメニューはこちら
        一月下席昼の部

真昼間にも関わらず、雪が降り始めても可笑しくないような週末の空に白い息を吐きながら女将が向かいましたのは上野は鈴本演芸場でございます。

近づきますと開場前の演芸場前には既に100人近くの行列が並んでおりました。
        鈴本演芸場へ
寒さに足踏みするうちに、少しずつ少しずつ進んで行く行列。
混雑しないよう十名ほどが順に案内され、チケットを購入して会場内へ消えていきます。
もうすぐ!鈴本演芸場
やっと! 鈴本演芸場2

新宿は末廣亭さんの和風建築に比べ、ビルの鈴本演芸場は雰囲気が異なる現代的な寄席でございます。
場内はこのような作り。
       鈴本演芸場内
他のコンサートホールと変わらないようですが、「寄席ならでは」のものが一つございまして、それが嬉しいひと時の演出となるのです。
それがこちら座席には・・・
お分かりになりますでしょうか?
座席には、前の席の背中に折りたたみのテーブルが用意されております。
お弁当やお菓子にお茶、ビールやおつまみも売店で売られており、食べたり飲んだりしながら寛いで楽しむことができますのが、この鈴本演芸場でございます。

また、入り口受付でお荷物を預かってくださるのも、途中半券をお見せして入退場できますのも鈴本さんの嬉しい心遣いですね。
従業員の方も愛想が良く親切なので気持ちよく過ごすことができました。
高座の途中でも席を立って売店に行ったり、ちょっと一服・・・という事があってもスピーカーでトイレの中までマイクを通じた落語が聞こえておりますので、長い上演時間も気兼ねなく気ままに過ごさせて頂けます。

そうそう、お土産にはこんな物もございましたよ。
笑点あめ、笑点せんべい 笑いせんべい箱入り
あまり良い写真でないのが申し訳ないのですが、笑点飴に笑点煎餅でございます。
「笑点」の文字の浮かぶ布張りとおぼしき缶は、側面に噺家さんの似顔絵も描かれ、なかなか魅力的に思えてしまいました。

12:30の開演前には既に立ち見も出る混雑のなか、15分前から前座の落語が始まりました。

寄席と申しますと落語ばかりと思われるようですが、2~3席の落語の合間には様々な出し物が差し挟まれてされております。
この日は太神楽の曲芸に漫才、奇術、粋曲。

そして何より女将が楽しみにしておりましたのは、林家正楽さんの「紙切り」
軽快なリズムに体を揺すりながら、手にした鋏と紙が踊るように動くうちに次々とお題のモチーフが生み出されていきます。
この「紙切り」
実はその場のリクエストをお受けして即興で作られていくのですよ。
そしてOHPでスクリーンに映し出された後にはリクエストされた方にプレゼントされるのです。
この日も「オバマ大統領」や「石川遼くん」「梅にうぐいす」などのリクエストに次々とお答え頂き、あっと言う間に生み出される影絵に歓声が上がっておりました。

「オバマ大統領」・・・どんな作品になるのかと気になるところでございましたが、スーツ姿で向かい合う二人の男性の影は、まぎれもなく挨拶を交わす麻生総理とオバマ大統領のようで、特徴を捉えた巧みな手業にはびっくりです。

12:30から14:50の中入りを経てトリを務める桂文楽さんの落語にお腹を抱えて笑った頃には時間は既に16:30。
2,800円で半日。
こんなにも笑ったのはいつ以来かしら・・・健康にもご加護があるかも・・・と少々遅ればせの初笑いを上野で堪能いたしました週末の女将でございます。




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テーマ:東京 - ジャンル:地域情報

江戸しぐさとイナカッペイ

少しばかり前の話になるのですが、NPO法人「江戸しぐさ」の方のお話を伺う機会がございました。

雨や雪の日に道ですれ違う時、お互いに傘を外側に傾けて雫が相手にかからないよう、行き交えるようにする「傘かしげ」

狭い道を行き交う時、お互いが右肩(右手)を引いて、胸と胸とを合わせるように譲り合ってすれ違う「肩引き」「腕引き」

乗合船で後から乗ってきた方のために先客達が、こぶし一つ分腰を浮かせて詰め合わせて場所をつくる「こぶし腰浮かせ」

自分のうかつで他人に迷惑をかけた際に謝る「うかつあやまり」
これは例えば、人様の足を踏んでしまった時に、踏んだ方が謝るのは当然ですが、踏まれた方も「とっさに避けられなかった自分、足を出してしまった自分もうかつでした。すみません」と謝ること。

この他にも沢山の「江戸しぐさ」がございます。

地下鉄構内のポスターや広告、浮世絵の動くCM等でご覧になられた方もいらっしゃることと存じます。

東京の地下鉄はものの5分程で次の電車が参りますので、電車を待つほんの一時に初めて目にした時には「ほほ~」と眺めたものでございます。
反面「○○しぐさ」などと銘打たなくとも、常日頃から自然に身に付いたものではないのかしらん、と疑問にも思えた記憶がございます。
それだけ今日の我々のマナーが悪化しているという現れと思えば、お江戸の人々に対して恥ずべき現状でもあるのでございましょう。

こうした「江戸しぐさ」

それらは教育機関が定めたものでもなければ、もちろん公安当局が押し着せたものでもございません。

江戸の町方のリーダーたる商人達が、争いが起きないよう、共倒れせず、異文化の人々が共生するために、と知恵を絞ったところから始まりました。
そのために一井で上に立つ者が徹底して人間研究を重ね、互いに思いやり助け合い、毎日を大切に気持ちよく楽しく暮らすための心がけや態度、行動を示したのです。
やがて、見よう見まねでそのような「しぐさ」が繰り返され、それがひいては「せずにはいられない」江戸っ子の癖「江戸しぐさ」になっていったのだと伺いました。

根底には「自立した人々が対等に誇りを持って生きる」という互助と共生の精神があり、それが江戸の発展や治安の良さに繋がっていったのでございましょう。

「いなかっぺ大将」という漫画がございましたが
初対面の人に年齢、職業、地位を聞かないという「三脱の教え」というものがございます。
知らない人ともうまくやっていかねば商売はできず、先入観を持って人様を見ることを戒めた江戸商人の教えです。
ご商売に限らず上手な人付き合いには、先入観のない対等なお付き合いが基本でもありましょう。
これができず、相手によってものの言い方を変えたりする人、他人を色眼鏡で見る人の事を、井の中の蛙「井中ッペイ」と呼んだのでございます。

初対面ではお名刺の交換がまず最初になされる現代ですが、井戸の中に落ちてしまわないよう、気をつけたいものでございますね。




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テーマ:思ったこと・感じたこと - ジャンル:日記

愛しい時

ご近所の喫茶店のママさんは、女将と同じ年頃の娘さんがいて小学校のPTAなどもしておられたので子供の頃から見知ったいわゆる「近所のおばさん」。

いつもニコニコしているので当たりの柔らかい人であるけれど、その反面、筋の通らない事が大嫌いで正義感が強い上にハッキリとした物言いをしてしまうから、時として疎ましく思われてしまう事もあるようだ。
けれど、女将なぞにしてみれば腹の中が分からない人間よりよほど付き合いやすく分かりやすい。そしてそれだけに信の置ける存在でもある。
それはまた、いわゆる「下町のおばさん」そのもの。

台東区の下町育ちで同じ下町育ちのマスターとは仲が良く、最近ではママさんは盆踊りにマスターは70の手習いに太鼓を始めて参加している。

通りすがりに「ちょっとあなた、コーヒーゼリーできたとこだから、食べていきなさいよ」
「今日は暑いんだからアイスコーヒー飲んでいきなさい」
などと声を掛けられる事も多く、一歩踏み入れるとご夫婦を中心に座席の垣根を越えて会話が盛り上がっていくのは喫茶店と言うより「茶店」の風情。

お二人の仲の良さの裏には、長年一緒に笑い一緒に泣いてきた年数も感じられ、夫婦の厚みとはこういうものかよ、と感心しつつ尊敬してしまう人生の先輩である。

今年もシーズンがやってきて、毎度の事ながら
「今年もよろしくね」
「楽しくやりましょうね」と世代を超えた仲間同士声を掛け合っていると、笑って言った。

「私なんかね、もう70なのよ。
でもね、今楽しくて楽しくてしょうがないの。
毎日元気で盆踊りなんぞやってられて、沢山友達も居て。
10年後の未来は、踊ってなんかいられないかもしれない。
そんな未来はこの年になったら分かんないのよ。
けど、あと五年は頑張れる。
あと五年は元気で踊っていたい。
あなたの年じゃ分かんないだろうけれどね。
そう思うと、その五年が、愛しくて愛しくてたまらないの。
その日々を大事に抱いて過ごしたくなるのよ」
ちょっぴり目を潤ませて、そう言った。

愛しい時。
時が愛しい。

時を愛しんで過ごすその姿が愛おしい。

「五年どころか、十年でも二十年でも頑張ってもらわなきゃ困るわよ」
そう切り返しながらアイスコーヒーのほろ苦さを感じるしかなかった今日の昼下がり。

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テーマ:ひとりごとのようなもの - ジャンル:日記

深川で下町トリップ体感

昨日から世間様はゴールデンウィークに突入しておりますが、あまり暦には関わらずに過ごしている女将は「GWは5月の連休」との認識が強く、気付いておりませんでした。
既に大型連休を堪能されている方も多くいらっしゃることでしょうね。

女将はちょっと深川まで。
霊巌寺松平定信公の墓所、霊巌寺や出世不動出世不動に立ち寄り

下町風俗資料館のある資料館通りを散策。
資料館通りは
資料館通り1ガードレールにはこんな意匠公衆トイレ公衆トイレも下町風情

そして目的の下町風俗資料館
下町風俗資料館1  下町風俗資料館2  下町風俗資料館3
江戸東京博物館に比べたらとてもとても小さな資料館ですが、中には江戸の下町の町並みが再現され、長屋の住まいなどは小物も全て配置されております。

生活観漂う風情に、いまにも奥から隣の源左衛門さんが「よお!なんか用かい?」とひょっこりと顔を出しそうな雰囲気が味わえます。
米屋の軒先では、いつ番頭さんが現れてもおかしくない店先。
打ち水された長屋の路地裏を歩くのも楽しく、むきみ屋の前に転がるアサリの貝殻もリアル。
お師匠さんの家からは三味線の音も聞こえてくるようでございました。

一時間程の間に朝から夜までの日の移り変わりが演出されており、朝日が差したり、虹が浮かんだり、夕暮れに鐘の音が響いたり、夜空には月が浮かんだり、とその変化も楽しく、
茶店に腰掛けて桜を見やり、川のほとりで猪牙船を眺め・・・と未来の世界の猫型ロボットの手も借りずに江戸へのちょっとしたタイムスリップを味わって参りました。

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江戸っ子は縮めるのもお好き

昨日の「ぼたもち」のお話の中で、
言葉を短く略するのが得意な江戸っ子・・・というような表現をいたしました。

江戸っ子は言葉を略する・縮めるのが、大好きでございます。

例えば「あたぼうよ!」という啖呵は時代劇などでも耳にする機会もお有りでしょう。
「お姉ちゃん、あしたぁ雨だよ。本当にラグビー行くの?」
「あたぼうよ!雨が降ろうが槍が降ろうが、あたしゃ行くに決まってんだよ!」
ってな具合に我が家では普通に会話の中で交わされている言葉ですが、
この「あたぼう」も「当たり前」+「べらぼう」だそうですね。
「あったりまえでいっ!べらぼうめっ!」と言うところが「あたぼうよっ」となっているんですね。

古い方の中には
水道橋 → すいど、いど
山の手 → のて(之手、野手、乃手) などと呼ぶ方も本当にいらっしゃるのですよ。

水道橋は「江戸っ子は、すいどの水で産湯を使い・・・」などと歌われるように「すいど」と呼ばれるのも一般的ですが
「どーむってのは、いどにあんだろ?」「ちょいといどまで行ってくらぁ」
会話の中でここまで縮められては何処の事やら分からないでしょう。

そういえば祖母は銭湯が好きでよく行っておりましたが
「おいや(お湯屋)に行ってきた」などとも言っておりましたね。
せっかちでおしゃべり好きの江戸っ子は、音を縮めるのが性分に合うのでしょう。

余談ながら、以前江戸の下町ってどこからどこまで?の中で「山の手」に関してはエリア的な説明をしておりませんでした。
ここでついでながら申し上げますと、山の手とは文字通り「おやまのて」
武蔵野を地図で眺めた時に、手を広げたように広がった武蔵野の山に繋がる台地を「山の手」と呼ぶと思っていただければ良いでしょう。

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プロフィール

江戸っ子若女将

Author:江戸っ子若女将
東京生まれの東京育ち
 平成の江戸っ子

最近ネイルに凝っています

趣味の盆踊りのため夏中浴衣で過ごし,冬はラグビー観戦,春からはF1を楽しむ他、お能・歌舞伎・クラシックや相撲,オペラ鑑賞にとお江戸を跳び回る一年。
アメリカドラマ好き
実はゲーマー
歴史好きの城マニア
城址・古戦場めぐりが生き甲斐

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