大都会でありながら、未だに人情ある東京の下町生活をお伝えする江戸っ子若女将の日記です。
歌舞伎へGO!
ゴールデンウィークの前後に掛けて長のお休みを楽しんでおりました。
そんな五月のある日。
五月晴れのホコホコとした陽だまりに、ついうっかり猫のようにソファに丸くなってしまいそうな昼下がり。
ちょっと「息抜き」、のつもりが羽を伸ばし過ぎてすっかり「骨抜き」の状態でおりました女将の眼を覚ましたのはお友達からの一本のラブコールでございました。
「姉さん、いつ帰って来るの?明日の歌舞伎の切符があるんだけど、行かない?」
!!!!
五月と言えば「団菊」でございますね!
とハッと我に返って取るものもとりあえず荷造りに取り掛かり、文字通り飛んで帰って歌舞伎座に駆けつけた女将でございます。

改装のために一時休館を余儀なくされる歌舞伎座。
その独特の佇まい、門をくぐるとつづく赤絨毯、二階の天井の低さも、つややかに光る木目の美しい手摺りや柱も、「これぞ歌舞伎座!」という他の劇場にはない趣き。
休館まで一年を切り、「歌舞伎座さよなら公演」と銘打って上演がなされている昨今は、その雰囲気を味わおうという沢山のファンの方々で大変な賑わいを見せております。
休憩時間のお食事も楽しみの一つなのですが、この度は急ぎ駆けつけた女将にはお食事の予約や、お弁当の手配をするような時間的な余裕がなく・・・
歌舞伎座内で一番スピーディに、混雑にさらされずにお腹を満たすことのできる3階へ

このカレー坊やが目印のカレースタンドでは家庭的なお味のカレーを即座に頂くことができます。

お皿にチョコンと添えられたこのスプーンもなかなか可愛らしいものでございましょ?
あっと言う間にぺロリとお腹を満たした女将一行でございましたが、何やら香ばしい匂いに誘われて、同じ3階の一角で、こんな物を見つけてしまいました。
辛い後には・・・と頂いたのは「歌舞伎座さよなら公演記念」の限定鯛焼き。
紅白のお餅の入った鯛焼きは、なかなかボリュームのあるお品でございましたよ。

これもデザートに、と平らげた上で、母上にお土産にした次第でございます。
午後九時、改装までのカウントダウンの電光掲示が、すっかり夜の色に染まった銀座に輝いておりました。


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新しい朝が来た
寒さが和らいできた頃から、また朝のジョギングならぬ朝のお散歩を再開いたしました。
夏の時分に比べてまだまだ日の出の時刻が遅いので時間帯は少々遅くなってしまうのですが、それでも朝の空気は清々しいものでございます。
桜の頃には、今日か明日かと毎日の開花ぶりを確認しながら、日に日に膨らみ色付いていく桜と、まるでご近所付き合い。
日本橋に連なる桜通りはもちろんのこと、隅田川の岸辺やそちこちの公園から、ちょっと足を伸ばして皇居や浜町、門前仲町まで、あっちはどうか、こっちは咲いたかと桜前線を目で追うように毎日の桜の成り行きを巡って楽しんでいたものでございます。
そんな女将の朝のお付き合いの一つがラジオ体操。
昨年の夏に通りすがりに「ちょうど時間ですからご一緒にどうですか」とお誘い頂いてから、時間の合う時に参加させて頂く様になりました。
桜を追いながらも、佃で、月島で、新川で、冨岡で、鉄砲洲で、とその日にタイミングの合った場所でお付き合いさせて頂くラジオ体操スポットも増えている今日この頃でございます。
この日には、最初に女将がお誘い頂きお馴染みの新川は越前掘公園。
おや?と思いましたら

朝から寝ぼけ眼の新人と思しきサラリーマンが二人、寒さに足踏みしながら午後に備えてお花見の場所取りに来ておりました。
春休みの子供達も参加しているシーズン。
それ以上シートを広げられては、困るのではないかしらん、どうしたものか・・・と思っておりましたら白い帽子に白いズボンのラジオ体操会の方が声を掛けられました。
「これから、ラジオ体操なんですよ。一緒にいかがですか」と。
ニコニコと笑顔でおっしゃるのは昨年女将を誘ってくださったのと同じTさん。
この邪気のない笑顔と人懐こさは、やはり彼等をもヤンワリと巻き込んでしまったようで。
迎えるお馴染みの面々とも笑顔で挨拶を交わし恥ずかしそうに照れくさそうにしながらもコートを脱ぎ捨て、広げかけのシートを隅に押しやって、この日は珍しいスーツ姿に革靴の参加者のご来場とあいなりました。
邪魔だからどいてください、シートを広げるのは後にしてください、等とはおっしゃらずに「どうぞ、いっしょにやりましょう!」と誘う快いTさんの対応振りがその場に快い空気も作り上げます。
尊敬すべきTさんのお人柄です。
お転婆盛りには「ラジオ体操なぞ運動のうちに入らない」と思っておりましたが、
背を反らすと青空をバックにほころんだ桜が眼に入り、伸ばした手の彼方に鳥が舞い、朝の空気を胸一杯に吸い込むうちに、体が次第にほぐれて温まって参ります。

運動する機会も少なくなった身には、気持ちの良いストレッチ。
こうした気持ちよい人付き合いもあれば、朝の清しさは尚更でございます。
まだ大きな声で「新しい朝が来た〜♪」とは歌えない女将なのですが、ね。

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そこのけそこのけ着物が通る
サボリ過ぎてしまいましたね。
四月の出来事を順にお送りいたします。
まずはお花見を堪能させて頂きました、女将にとりましては毎年恒例となっておりますこちらの話題からご報告申し上げます。
この度の召し物は桜のイベントに因んで、普段はあまり着ない色のものを選んでみました。
春らしいのでしょうか

目的地の九段下は駅から人だかりが続き、歌に歌われた坂道ではカメラを片手にした方々がそちこちでシャッターをきりながら徐々に皇居北の丸へと吸い込まれていきます。

あちら側のお堀に映える桜も素敵でしょうね。
女将の目的地は向かい側のこちら

沿道は人で埋め尽くされ、数え切れないほどの屋台が続く靖国神社でございます。
折りしも4月の第一金曜日、うららかな陽気のこの日はお花見を目的に集まった方々でごった返している境内でございます。
屋台を冷やかしながらも「そこのけそこのけ着物が通る」と掻き分けずとも避けてくださる皆様のご好意に甘えつつ、境内を目指しました女将の行く先はこの時間はチケットなしで入ることの出来ぬ本殿の神楽殿

今年もやって参りました靖国神社の夜桜能でございました。
昨年は風の強く肌寒い日、一昨年は大雨に当たり日比谷公会堂での公演へ変更になってしまった靖国神社の夜桜能。

こんなにも咲き誇る桜の下で拝見できますのは滅多にないタイミングの良さでございます。
お花見の喧騒も、空を飛ぶヘリコプターの大きなプロペラ音も気になっておりましたが、火入れ式が始まり、開始を告げるお調べが夜空に響き渡りますと、会場は水を打ったように静かになり、都会の喧騒は遠く遠く聞こえなくなっておりました。
笛の音に身を預けゆっくりと引き込まれていく幽玄の世界に、やっぱりお能が好きだなぁと心が震える一瞬。
幕開けは舞囃子、野村万歳さんの狂言「鈍太郎」に続き、桜の木の精の物語である能の演目は「嵐山」
始まってしまえばあっという間のひと時でございました。
終わって見上げる夜空に、火に浮かぶ能舞台

余韻を楽しみたいところですが、一歩外に出ますと夕方の沿道は足の踏み場もない程に既に盛り上がっているお花見道中。
どんな方法であれ、桜の国の人々はやはり桜を愛でるのがお好きなようですね。
帰りも又、「そこのけそこのけ着物が通る」と自然と道は拓け、混雑ながらも屋台を覗き雰囲気を楽しみながら後にした靖国神社の一夜でございました。

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Let’s着物で春の日本橋
お誕生日に、お見舞いにとメッセージを下さった皆様、有難うございました。
有難いことに裏では400あまりのコメントを頂戴いたしましたが、未だにお返事が間に合わず、甚だ申し訳なく恐縮に存じております。順にお返事させて頂きたく所存でおります。
さて、そんな女将のお誕生日は3月28日。
土曜日に当たりました本年はご近所のお仲間に誘われて、久し振りに着物姿で打ちそろってお天気に恵まれた日本橋へ。
路肩には日蘭通商400年を記念して、沢山の種類のチューリップが植えられている日本橋は桜まつりには早過ぎる二分咲き、三分咲きの桜を助けるように足元が賑やかに彩られております。

そう、日本橋では現在「日本橋さくら日和」と銘打って、春のイベントが開催されているのです。
開催初日の28日は「日本橋きもの大集合写真」の撮影に参加。
当日の写真とイベントの内容は
こちらでごらんくださいませ
うふふ。さて、女将を見つけることはできましたでしょうか。
実はこの着物姿での集合写真に参加した方には桜の一枝のプレゼントの他に富くじが用意されてるのですよ。
一等には着物と帯のセット(100万円相当のお品)が用意されているそうなのですが、女将は千疋屋さんの果物(5000円)相当を頂戴いたしました。
大きなマンゴーとパパイヤにレモンが添えられた高級果物の賞品は五等です。
他にもこの日に限定のイベントは、

このように桜のスポットでプロカメラマンによる写真撮影、きものステーションでは着付けや着崩れのお直しも無料でのサービスとなっておりました。
今週末までは日本橋、茅場町、東京駅周辺のエリアから人形町まで、協力のショップでは着物でお伺いいたしますと様々な特典が用意されております。
島根県のアンテナショップでは着物での利用者に押し花煎餅のプレゼント、山本海苔店ではお茶漬けの元、榮太楼さんでは榮太楼飴、・・・とお得が一杯の日本橋。
お誕生日の女将はと申しますと、大好きなこちらのランチ。

日本橋いづもやさんでお昼から鰻重をぺロリ。
こちらの鰻は甘さ控えめのさっぱり味。
甘口のタレがお好みの方には少々物足りないかもしれませんが、舌の上でトロける鰻です。

日本橋の描かれたお重がなかなか素敵でございましょ?
着物でのサービスは写真の肝吸・お新香・フルーツを付けていただけるというものでございました。
鰻重が2300円、フルーツや肝吸の付いたコースは3800円ですので、気付かずにくぐった暖簾でございましたが、かなりお得な内容になっていたようです。
ごちそうさまでございました。
隅田川に面する中央区は新川から茅場町を抜け日本橋まで桜並木の続く「桜通り」では

残念ながら枝先にチラホラと咲くばかりの桜でございましたが
姉妹都市である山形から届いた雪で作られた灯篭や雪だるまに灯が燈り、鼻をすすりながらもお花見イベントに多くの方が集まっておられました。

週が明けて強風に負けずに次第に花開いた中央区の桜は今が満開。
今週末、4月5日まで日本橋ではイベントが続いておりますので、是非お着物でお出掛けくださいませね。
もちろん男性でも着物をお召しの方は特典をご利用頂けます。
イベント内容は
こちらでご確認下さいませ

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女将の幸せのレシピ
啓蟄を過ぎたと思っているうちに春分を迎え、連休も明けると三月ももはや終わりが近づいていることに心付かされます。
今週末からは待ちに待ったF1も開幕ですね。
一ヶ月近くご無沙汰をしておりました女将がまずはお伝えいたしますのは、何故か声が掛かりお呼び出しを受けることの続いた今週の月曜日のお話。
本年度のホワイトデーが土曜日に当たっていたため、休み明けに立て続きに女将が頂きましたのはこちらの品々。

有難くも賢くもいかにも女将の好みというものをご理解頂いている様で、苦手の洋菓子よりも和菓子が中心の贈り物でございました。
「虎屋とたねやがなくては生きていけん」と女将に豪語させるご存知
虎屋の羊羹。
その重さとお値段から「虎屋をくれる人はいい人だ〜」と、うっかりニヤリとさせられてしまう女将の幸せレシピ。

中でもお気に入りはやはり「おもかげ」と名付けられた虎屋を代表するお品。
黒砂糖のたっぷりと練りこまれた風味が堪らない魅力でございます。
そして気になりましたのが、こちらの
白い鯛焼き真っ白なその皮には焦げ目もなく、見慣れた鯛焼きとは趣きを異にするその姿。
その上、驚いたことにちょっとつまんだだけでこのようにグニャリと背骨の抜けた烏賊よりも柔らかくイナバウアー並みの反り返しをする不思議な鯛焼き。

頂いてみましたら、どうやら白玉粉仕様の鯛焼きのようで、大宰府で頂いた「梅が枝餅」に似た歯ごたえでございました。
中の餡もお汁粉のように緩いもので甘さの勝ったフルボディの元来の鯛焼きに比べて、飽きずにいくつも食べてしまいそうなお味でございました。
そしてこちら!
そのインパクトに勝るものなしと言えるその名は
切腹最中!

東京都港区新橋は新正堂なる御菓子司のお品でございます。
包装紙のデザインでお気付きのように、忠臣蔵に由来したこの御菓子。
実はこの新正堂さんは浅野内匠頭が切腹なさいました田村右京太夫屋敷跡にございます。
包装の巻き紙には
「
当店は、切腹がなされた田村右京太夫屋敷後に存する和菓子店として、この「忠臣蔵」にまつわる数々の語り草が皆様の口の端に上がればという思いを込めて、最中にたっぷりの餡を込めて切腹させてみました」と。
さらには「
「風さそう 花よりもなほ我はまた 春の名残をいかにとかせん」の内匠頭の辞世の句とともに、本品が話の花を咲かせるよすがともなれば・・・」との御口上。

たっぷりと盛り込まれた餡が最中の片側の口を開け、こぼれだしそうな様子をお伝えしようとアップで写真を撮ってみたのですが、どうしたことか何度試しても画像がこのように崩れてしまいます。
切腹の名に相応しい成り行きなのでしょうか。
これはこれで面白い?とこのままアップさせて頂きましたが如何なものでございましょう?
少なくとも新正堂さんの目指す境地には達しているようでございますね。
お味ですか?これが美味しいのですよ。
たっぷりとした餡子に迫力を感じますが、中は大きな求肥がほとんどを占め、パリッとした皮は香ばしく手にするとズシリとした重さには反するような軽さでございました。

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馬の日
二ヶ月ぶりのクラシックコンサートでございました。
本年度も都民芸術フェスティバルを利用して、安価にさまざまな楽団のコンサートを楽しませて頂いております。
雪になりそうな冷え込む夜道を傘を差して向かった池袋は
東京芸術劇場。
大ホールへは地上から七階の高さまで続く長い長いエスカレーターで上がるのですが、左右に遮る物もないエスカレーターは中空に運ばれていくような感覚を覚えますが、女将には少々怖い乗り物。
高所恐怖症ではございませんが、にも拘らずハイヒールでカタカタと微小な揺れを感じておりますと、不安定な感覚にうっかり転んだら下まで転がり落ちてしまうのではないかと、手摺りから手を離す事ができません。
今回のように靴の裏が濡れている雨の日は尚更に足元に不安を覚え、少々の緊張を感じながらの入場でございます。
天上界に辿り着きホッとしながら座席についたこの日の出演はNHK交響楽団。
演目はフィガロの序曲に始まり、前半はモーツァルトのクラリネット協奏曲。
休憩を挟んでシェラザード。
アンコールにはスラブ系好きの女将に嬉しいハンガリー舞曲1番。
思わずニヤリと笑ってしまう程に、女将には実にストライクゾーンの演奏会でございました。
また、女将は音域が広く高音と低音で異なった色合いを出す色彩豊かなクラリネットの音が好きなものですから、クラリネット協奏曲と見るとついつい足を運んでしまうのですが、今回のポール・メイエ氏の演奏は抜群に好みに合う素晴らしさで心が震えてしまいました。
毎回のことなのですが生のクラシック音楽の演奏を聴いておりますと、自然に女将の頭の中には馬が現れます。
春の日差しの中を湖畔で水を飲み、ポコポコと長閑に歩く馬であったり
雨の闇の森を目隠しをされた馬を操って真っ黒い馬車を猛スピードで走らせていたり
大草原をたてがみを風にたなびかせて全速力で駆けていく馬の群であったり
沢山の犬を従えて障害を飛び越えて狩をしていたり
大河を行く船の舳先から水に飛び込んで泳ぐ馬であったり
鎧兜に身を包み、手綱を握って敵陣を目指し坂を駆け下ったり
雪道を白い息を吐き、鈴を鳴らしながらソリを引いたり
ルイ王朝さながらの豪奢な馬車で石畳の道をパレードしたり・・・
音楽に合わせて女将の頭の中では女将は時に馬そのものになり、騎手になり、御者になり・・・と、とにもかくにも何故か馬なのです。
白馬であったり葦毛や栗毛だったりと、その度に夢想される馬は違うのですが不思議と顔は同じ馬。
普段に馬との接触などない女将ですので、馬の顔が見分けられるのかどうかは定かではないのですが、毎度毎度どうやら同じ顔の馬が登場しております。
自分に重ねて夢想してるのだとすれば、女将が馬になったらそんな顔なのでしょうか。
午年生まれではないのですが、ね。

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なるほど納得
「ねえ、あのさあ、ギリチョコってなに?」
「・・・え?」
「義理ってなに?」
「・・・」
「責任」とか、「義務」だとか、「権利」なんていう言葉は子供にも説明しやすいものなのだけれど、「義理」ときたか・・・これはなかなか難しい。
まあ「恩」に近いものかしらん。
「え〜と、『鶴の恩返し』って知っているよね?『義理』っていうのはね・・・とまあ、要するに『義理チョコ』っていうのは日頃お世話になっている人に贈る『恩返しチョコ』ってことかしら」
「ふう〜ん」と一応の納得を得たかと思った時に後ろで
♪義理〜と人情をはかりに〜かけりゃ〜♪と口ずさむ母上。
「え?ニンジョー?『人情』って?」
!!!
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とまぁ、こんなことがあったのよ、と世がバレンタインでピンク色に彩られていた頃の話を淹れたてのコーヒーカップを手にしていた時のこと。
佃生まれで佃育ちの髭のマスターがカウンターの向こうでタバコの煙を燻らせながら、笑って言ったことには
「俺が子供の頃にね、近所の親父が言ってたのよ。
『やりたくなくってもしなきゃなんねえのが『義理』、したきゃしたいだけしたい相手にしていいのが『人情』だって」
なるほど納得のコーヒータイム

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